1学期始業式 2018.04.06.

 4月6日(金)、始業式が行われました。

 今年は本校が創立260周年を迎えます。新年度の始まりにあたり、校長はスライドを使いながら、本校が輩出した人文学研究者について触れ、中でも吉田学軒、青木正児、畑功の3人について詳しく話しました。

 吉田学軒は、森鴎外にその実力を認められ、宮内省図書寮編修官となり、元号「昭和」を考案した人物です。

 二人目の青木正児は、日本で最初に魯迅に注目し、中国新文化運動を紹介した人物です。

 三人目の畑功は、福沢諭吉の「独立自尊」という考え方を日本人として最初に海外に紹介した人物です。現在、本校玄関前にあるソテツは畑功の自宅から移植したものだとのエピソードに、生徒も急に親近感を覚えたようでした。

 校長は、このような諸先輩の「志を継ぐ」ことを今年度のテーマとすると宣言、本校の伝統的な強みである逞しさと粘り強さを表す「錦陵魂・赤土魂」の強化を訴えました。

 さらに、畑功が明治26年に米国留学にあたってつくった「青年の歌」 を紹介し、全国の大学を視野に入れて志望校を選ぶよう諭しました。

 始業式に先立って行われた転任者紹介では、新しく本校に赴任された12名の教職員が紹介されました。 また、始業式後に行われた表彰式では、バドミントン部や剣道部などの賞状伝達と中山奨学生の表彰が行われました。