平成30年度 卒業証書授与式 2019.03.01.

卒業生がひとりひとり呼ばれました。

 3月1日(金)、第71回卒業証書授与式が行われました。

 穏やかな晴天に恵まれたこの日、数多くの保護者や教職員、在校生が見守る中、胸にコサージュをつけた卒業生が堂々と入場し、厳かに式典が始まりました。

 校長は式辞の中で、本校の前身である旧制豊津中学校出身の二人の先輩を紹介し、卒業生を激励しました。一人は東急電鉄社長の小宮次郎氏。東京帝国大学電気工学科を卒業後、私鉄を経て鉄道省に技術官僚として入省し、幹線鉄道で初めての電化を実現するなど我が国の鉄道の電化に取り組まれました。その後、ふたたび私鉄に電気技師長として迎えられ、戦前を代表する車両、モハ510形電車を設計されました。

 もう一人は我が国最大の設計事務所である日建設計創業者の竹越建造氏です。竹越氏は東京帝国大学建築科を卒業後、イギリスに留学し、難関の王立英国建築家協会の建築士試験(RIBA)に合格、帰国後、住友総本店勤務を経て建築事務所を設立、大阪証券取引所など後世に残る多くの建造物を手がけられました。

 校長は、この二人に共通する「勇猛果敢なチャレンジ精神」こそが本校の歴史と伝統の中で培われてきた「錦陵魂」「赤土魂」であるとし、卒業生に、混沌とした現代社会の現状を打ち破る新しい叡智と若いエネルギーを期待していると述べました。

 これから新しい環境の中で、彼らが一層飛躍していくことを期待しています。 頑張れ!卒業生!

総代が卒業証書を受け取りました。
式典後、拍手で送られました。