管弦楽部、再び佐渡裕氏に指導を受ける! 2019.02.21.

福岡県の重要文化財である思永館が会場でした。

 2月21日(木)、世界的な指揮者、佐渡裕さんが来校、本校管弦楽部の中高生に特別指導をしてくださいました。

 昨年5月、行橋市の「ギャラリー稲童」で行われた講演会の際に、指導していただいたことがあったのですが、それから1年も経たないうちに2回目の機会が訪れるとは想像もしていませんでした。佐渡さんも冒頭でそのときのことに触れ、「歓迎演奏というからファンファーレのようなものを想像していたら、ブラームスの交響曲の第1楽章をまるまる演奏したことに驚いたし、その質の高さにも感心した。」とお褒めの言葉をいただきました。

 今回の会場となった本校の講堂「思永館」では、保護者や関係者約150人が見守る中、チャイコフスキーの交響曲第5番を題材に、身振り手振りを交え、技術的な面だけでなく、曲の解釈や作曲者であるチャイコフスキーの音楽性まで触れながら熱心に、かつ、分かりやすく指導をしていただきました。

 会場は心地よい緊張感に包まれ、生徒が佐渡さんの言葉を一言も聞き逃さないように集中している姿、アドバイスを受けるごとに音の表情がどんどん良くなっていく様子が聴衆にもはっきりと伝わってきました。

 夢のような約2時間はあっという間に過ぎ、最後に生徒から本日のお礼にとチョコレートが贈られました。佐渡さんは、その日の午後6時から大分で行われるコンサートを控えているにもかかわらず、ぎりぎりまで生徒たちと記念写真を撮ってくださるなど温かい人柄が感じられ、佐渡さんの車を見送った後も生徒は夢の余韻を楽しんでいました。

梅の花も咲いて暖かい日でした。
指示はすぐに楽譜に書きこみます。
終了後、生徒と握手をする佐渡さん
贈られたチョコレートを手に記念写真