たった一人の卒業式 2018.03.17.

 3月17日(土)、1日に行われた卒業式から2週間あまり、一人の生徒の卒業式が行われました。

 彼女は育徳館中学校で初めてフルートと出会い、中高一貫の6年間で技術を磨きながら才能を開花させました。 そして、この春、東京芸術大学器楽科に挑戦し、見事合格を手にすることができました。 しかし、受験のため3月1日の卒業式に出席することはできなかったのです。

 この特別な卒業式は、全体の卒業式に出席できなかった彼女をきちんと送り出してあげたいという学年の先生方の気持ちに校長が応えることによって実現しました。

 校長は、全体の卒業式と同様、進取の気概を発揮した本校の二人の先輩を挙げ、自分の道をさらに切り拓いていくよう励ましました。

 また、フルートの演奏で全国レベルの大会に出場した実績により 「錦陵魂を発揮した」 として、同窓会より錦陵メダルが贈られました。 返礼として彼女はフルートの演奏を披露してくれました。

 最後に、管弦楽部の後輩のバイオリン演奏で校歌を歌い、式を締めくくりました。